入社式を無事に終えた新入社員一同は、その足で盛岡駅へ向かい一関・平泉研修へと出発しました。
新幹線車内では、盛岡が誇るぴょんぴょん舎の特製弁当を囲みながら、自己紹介や入社式の感想を語り合い、これから始まる研修への期待を膨らませている様子が見られました。


一ノ関駅到着後は、一関・平泉タクシー様のご案内のもと、世界文化遺産「平泉」へ移動しました。
この日はあいにくの雨での開催となりましたが、新入社員の皆さんは終始真剣な表情で説明に耳を傾け、特に語り部ドライバーの千葉様による歴史解説には、うなずきながら丁寧に聞き入る姿が印象的でした。


最初に訪れた中尊寺では、あえて麓の入口から歩いて巡るルートを選択し歴史や背景について理解を深めていきました。

道中では、中尊寺の一角にある池に咲く「中尊寺ハス」についても説明を受けました。
この蓮は別名「泰衡蓮」とも呼ばれる古代蓮で、昭和25年(1950年)の金色堂発掘調査の際に、奥州藤原氏四代・泰衡の首桶から発見された蓮の種が起源とされています。
その後、大賀一郎博士へ託された種の一部が発芽・開花に成功し、「中尊寺ハス」と名付けられて境内の池に植えられました。
長い時を越えて蘇った命の物語に、新入社員の皆さんも強い関心を寄せている様子でした。


境内では、かつて金色堂を長年覆っていた覆堂の前でも記念撮影を行いました。
内部に見られる柱の重厚さと存在感は印象的で、歴史の積み重ねを肌で感じるひとときとなりました。
堂内では、藤原氏の時代から受け継がれる荘厳な空気の中で、平和への願いや極楽浄土の思想に触れ、それぞれが静かに思いを巡らせているようでした。


続いて毛越寺へ移動し、浄土庭園の美しさと緻密に計算された景観を体感しました。

雨に濡れた庭園は一層趣深く、静寂の中にも凛とした美しさを感じる時間となりました。
最後に訪れた達谷窟毘沙門堂では、岩肌に寄り添うように建てられた迫力ある建築に圧倒されました。
ここは、古代東北の平定に尽力した武将・坂上田村麻呂が、戦勝を記念して毘沙門天を祀った場所と伝えられています。
征夷大将軍として人々を導いた英雄の足跡を感じながら、歴史の重みと信仰の深さに思いを巡らせるひとときとなりました。


約3時間にわたる研修を終えた後は宿泊先へ移動し、檜風呂の温泉で一休みさせていただいた後、夕食の場では豪華なお料理をいただきながら、入社式や研修での気づきについて活発な意見交換が行われました。



歴史に触れて感じたことや今後にどう活かしていくかなど、多くの意見が交わされ、有意義な時間となりました。
今回の一関・平泉研修は、大雨の中での開催ではありましたが、新入社員一人ひとりが真摯に学びに向き合い、丁寧に話へ聞き入る姿勢が特に印象的な研修となりました。この経験が、今後の社会人生活において大きな糧となることを期待しています。